2021/04/30 23:41

最近では使い捨てプラスチックに関する意識が高まっている飼い主さんは少なくない。犬のエチケット袋が環境にどのような影響をもたらすか検討し始めているだろう。例えば、スーパーで貰ったビニール袋を「アップサイクル」(再利用)したり、環境にやさしいと称するオキソ生分解性ビニール袋を利用している飼い主さんが増えている。最新の環境に優しいうんち処理グッズはバイオプラスチックでできている。

これらの取り組みはすべて環境にやさしいものに一歩近づいているが、一つ共通点がある。それはプラスチックだ。

プラスチックは基本的に生分解性ではない。生分解する場合でも、分解するには500年以上かかることもある。「環境に優しい」を売りにしているうんち袋の一部はオキソ生分解性として製造されている。つまり、プラスチックをより早く分解できるように、製造中にEPIというものが追加されている。

しかし、オキソ生分解性物質は完全に消失しないことがよくある。代わりに何百万ものマイクロプラスチック粒子に分解する。そのマイクロプラスチックは私たちが呼吸する空気、私たちが飲む水、そして最終的に私たちが消費する食料供給に入ってしまう。マイクロプラスチック粒子はプラスチックの製造に使用される有毒または発癌性の化学物質を運ぶ可能性があり、または病原体や重金属の担体として機能する可能性がある。

通常のプラスチックとオキソ生分解性プラスチックは環境とサステイナビリティに危険だ。果たしてバイオプラスチックはどうなのでしょうか?

最近でてきたバイオプラスチックは製造過程で化石燃料を再生可能な生物燃料(とうもろこし、でん粉、タンパク質など)に置き換えたものだ。バイオプラスチックは日光や湿気を制御した環境では分解することは可能だが、埋め立てゴミ処理場では日光や湿気を制御することはほぼ不可能だ。さらにバイオプラスチック製品は100%バイオプラスチックではなく他のプラスチックを含んで作られることが多い。25%以上バイオプラスチックでできていれば無料レジ袋として認められる。この場合25%のバイオプラスチックが分解しても残りの75%は分解せず残るのだ

ワンちゃんのうんち入りプラスチック袋を捨てると

埋め立てごみ処理場で圧縮されたゴミの中にプラスチックと動物の廃棄物が組み合わさると、メタンガスが大気中に放出される。これは温室効果ガスとして太陽の熱を吸収し、それによって大気を暖め、気候に悪影響を及ぼす。大量のメタンガスの放出は得に環境に悪い、放出の2年以内に、メタンが二酸化炭素よりも約84倍強力だということが研究で証明されている。

なおワンちゃんのうんちは生分解性だが、分解には酸素が必要だ。袋の中に入っているうんちは酸素に触れないため生分解できないのだ。

本当に環境に優しいのはプラスチックを全く使用しないことだ。

Sirius Essentials で取り扱っているPooch Paper 【プーチペーパー】は100%プラスチックフリー。紙で出来ているからごみ箱に捨てても、コンポストに入れても安心です。コンポストに入れた場合は完全に分解し肥料になる。ごみとして捨てた場合は、埋め立て地ごみ処理場に行っても、ゴミ焼却場に行ってもメタンガス放出やマイクロプラスチックになる心配はない。